嘘だろッ!調教編7 嘘だろッ目次


 課長の手が離れ、可哀想なブツ上を俺の手が自由に動く。
 初めて自分で扱いた時以来ではないだろうか、…って程、自分の手に感じた。
 前に課長がいることも忘れ、

「うっ、出る!」

 派手に噴き上げ、下腹を汚した。

「はあ、はあ…良かった」

 で、終わりではなく直ぐにまた手の動きが再開する。
 今度は開いたままの後ろの孔にも手が伸びる。

「すげ〜な、お前。自分でソコも弄るか?」 

 そこで、ハッとした。
 課長がいるんだった。
 慌てて、孔から指を引き抜こうとしたら

「続けろ。いいアングルだ」

 アングル? 変な単語が耳に届く。
 同時にガシャッという音がした。

「課長!」 
「いい絵が撮れたから、女王さまに送信しといてやる。送信、と」
「…嘘だろ…、天道寺に送信したのか…」
「アダルトサイトに投稿してもいいぐらいの画像だから、雪も歓ぶぞ」
「バカ野郎!!!!」

 指を抜くのも忘れて、携帯を持ちニヤついている課長を怒鳴る。

「お前、つくづく言葉遣いがなってないよな。俺はお前の何だ?」
「…ヤバイ。天道寺に何て言おう…ヤバイ…」
「久野、人の話聞け」

 課長が何か言っていたが、それどころではない。貞操帯を勝手に外しただけでも天道寺の反応が怖いのに、課長のアドレスから俺の画像が届いたとなると…。

「…課長のせいだからな。もし、天道寺が怒って、もう俺とはやっていけない、って話になったら、課長のせいだ! 責任取ってもらうっ」
「バカな発想は、さすが久野だ。どうして俺が責任を取らされるんだ? あの雪がお前を手放すはずないだろうが。逆だろ逆。怒った雪はますますお前に執着みせるぞ〜。貞操帯どころじゃないから、楽しみしてろ」
「勝手なことを!」
「さて、バカな部下への教育的指導も終わったことだし、俺は仕事に戻る。着替えを用意してやるから、それまで此処で待ってろ。あ、着替えだけじゃダメだな。部屋中匂うし、ベトベトに身体汚してるし。汚した衣類にそのヤラシイ器具をしまう袋もいるな。全部用意してやるから安心しろ。理解のある上司を持って有り難く思え」
「思えるか!」
「そんな格好で吠えるな。俺は行くけど、鍵かけておいてやるから、思う存分その続きを楽しめ」

 課長が会議室から出て行った。
 そして一人残された俺は、課長の言った『そんな格好』が、下半身丸出しを指しているのではないことに気付いた。

「…入れっぱなしだった…」
 
 指を抜きかけて、そのままだった。

「…こうなりゃ…」

 やけくそで、会社の会議室だというのに、俺は自分の孔をまさぐった。


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