嘘だろッ!調教編6 嘘だろッ目次


「そんなもの選べるかっ!」
「これ以上、仕事をさぼる気か? さっさと決めろ。じゃないといくら温厚な俺でも何をするか分からないぞ」
「そこまで言うなら、自分で処理、を選びますっ! 中
(あたる)、手を離してくれ」

 そうだよ。手さえ自由になれば、自分で処理できる。
 トイレに駈け込めばいい。
 プラグ入ってないんだ。今なら走れる!

「ふ〜ん、顔だけ男の久野にしては頭を使ったな。提示していない選択肢を選ぼうとは偉くなったもんだ」
「学習しただけです! 課長には今まで嫌というほどお世話になっていますからっ!」

 思い出されるアレやコレ。
 課長の家に厄介になっていた時のことは汚点しか言いようがない。

「ふん、何を学習したんだか。まさかと思うが、便所に籠もろうとか思ってないよな? お前、このシミ付きズボンと濡れ濡れパンツを俺が返すとは思ってないよな。ふりチンでトイレまで駈け込む勇気があるなら止めやしないが。
 もし、女子社員や幹部連中に見られたら変態社員ってことで、首がぶっ飛ぶかもな〜」
「…そんなぁあ〜…」
「まあ、お前に何かしたら雪がおっかないから、久野の言い分を認めてやろうじゃないか。いいぞ、自分で処理しろ。但し、今、ココで」 

 はああああっ!? 
 やはり頭オカシイ!
 俺は墓穴を掘ったのか?

「心配するな、ちゃんと出来たらご褒美で着替えを用意してやる」

 着替えは嬉しい。
 だが、だが、だがっ!
 中を見上げた。
 同情されているかと思えば、楽しそうだ。
 なんだ、コイツは! 
 コイツは俺の友人だったよな? 

「…中、お前も俺の…するところ見たいのか…。もし、そうだったら、俺とお前の関係は、今日が最後だ」

 これは少し効果があった。中の表情が曇る。

「久野、友人を脅すな。お前は心が狭いな。そんなに俺と二人きりになりたいのか?」
「…有り得ない。信用できない課長と二人きりなど有り得ない。でも、現に中は課長の言いなりだ…ニ対一だと危険度が上がる…。途中で襲われる危険は…中がいた方が上がる」
「拓巳、幾ら何でも、それは俺に対して失礼じゃない? でもこれ以上係わると、宗兄から殺されかねないんで、俺は退散しま〜す。あとはごゆっくりどうぞ」

 中が俺から離れ、課長に一礼して出て行った。課長も止めなかった。
 二人になった途端、課長が卑猥な笑みを浮かべた。
 やはり中にはここにいてもらった方が良かったんじゃないのか? 
 掘りすぎて、墓穴がブラックホールになりそうだ。
 俺の孔はまだ開いたままだし、前は課長の手に囚われている。

「ガキのオナニーなど興味ないが、上司の責任でちゃんと見ててやる。ほら、来い。お前の手と交替してやる。来ないと俺が扱くぞ」

 もうどうにでもなれ、と俺は自分の可哀想なブツに手を伸ばした。


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